恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第27章 炎柱から次期鳴柱への就任祝い / 🔥
「美味いなーここの蕎麦」
「はい!」
俺は一期上の先輩隊士と、先日炎柱と一緒に来た蕎麦屋に来ている。
吉沢さんも俺も蕎麦にかき揚げをつけて貰った。因みに彼も俺と同じ雷の呼吸の使い手だ。
『うまい!!!』
炎柱があの時、とても美味しそうにこのかき揚げを食べていたので、今回は注文してみた。
サクサクとした食感で口に入れる度にカリッと良い音がする。
「お前もとうとう鳴柱かー………」
吉沢さんがしみじみとした様子で呟けば、なあ桐谷と声をかけられる。
「はい!どうされました?」
蕎麦を啜って、咀嚼し終わった俺は彼の質問に応える。
「お前、どんな柱になりたい?」
「どんな…ですか…。それはやっぱり炎柱のように強くて優しい柱ですよ!」
「そうだな、炎柱は俺達男性隊士の憧れだもんな。女性隊士も彼の事を本気で好きって言うやつ、何人もいるらしいぞ?」
でしょうね……と俺は納得してしまう。
優しく強い。そして派手な見た目だが、整った顔立ちにカラッとした性格。彼を嫌いと言う人間は殆どいないだろう。