恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第26章 ファーストオレンジアロマ / 🎴✳︎✳︎
「あ…ダメだよ…」
「ダメと言うわりには反応が良すぎるけど」
更にきゅっ…と親指と人差し指でつままれる。
「だから…ダメだって…あ…」
「俺は素直な七瀬が見たいなあ…」
つまんでない方の蕾を炭治郎がそっと口に入れた。何回か音を出して味わった後は、熱さが伝わって来る舌を丁寧に絡めて来る。
ぞくっと痺れる背中。彼の指先と唇で愛撫されている両方の蕾がだんだんと固くなって来た。
「七瀬…ん…気持ちいい?」
「うん…うん…だから……あ……」
ヌル…と蜜壺に彼の指が入る。
「凄いなあ、とろとろ…」
ゆっくりとかき混ぜながら、私の感じる所を探す炭治郎。
彼の指がある一点の場所に当たった時に自分の中がきゅうっと締まる。
「七瀬の良い所、前世と変わってないな」
「……そうなの?」
ああ、と頷いた炭治郎は再び壺の中を混ぜ始めると、蕾をつまんでいた左手を私の耳の下にスッ…と差し込んだ。
「安心した」
「んぅ…」
炭治郎の唇が私の唇に押しつけられる。
啄み、角度を変えてキス……これが今までの私達のやりとり。
——— だけど。
「あ……は……ちょっと待っ……」
「ダメだ……はぁ…俺はもう…充分…ん…待った」
柔らかいキスから、熱く深いキスへ変わった。