恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第26章 ファーストオレンジアロマ / 🎴✳︎✳︎
「ん……炭治郎…そこは…あん…」
「七瀬……かわいい…大好き…」
裸同士の私達の真上からシャワーが降ってくる。
後ろからぴったりとくっついている彼は左手を私の左手にそっと絡めて、濡れたうなじにキスを落とす。
「綺麗な背中だから、しるしをつけたい。良いか?」
「え…ちょっと待っ……あっ……」
ちりっと甘く刺すような痛みが3回。
「しばらく消えないように、強めにつけた」
ええ……恥ずかしい……
「ねえ、どれくらいの大きさなの…」
私がそう質問すると、体をくるっと回転させられた。
炭治郎はシャワーの蛇口をキュッと閉めて、私の両頬を柔らかく包む。
いつも出ているおでこは前髪で全て隠れていて、それが違った魅力を出している。
大学生になった私達。炭治郎は高1だったあの時から10センチ程身長が伸びて、175センチを超えた。少年のような声と表情は男っぽさを増し、一段上のステージに上がった……そんな印象だ。
「知りたい?」
にっこりと唇に綺麗な弧を描いて、私に聞いてくる彼。
ドクン、と心臓が跳ねる。
やばい……この表情は……。
「うん……」
顔がシャワーを浴びて温かくなった体より熱くなる。
「七瀬のここと同じくらいかな」
「あ……ん…」
左頬に当てられていた右手がキュッ…と私の蕾をそっとつまんだ。