恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第23章 秋 in 恋愛 / 🌊
自分が好きになった彼女はあの時…
“彼の事はもちろん好きだし、大事なんですけど…”
はっきりと婚約者が好きだと言っていた。だから自分は思いを受け取ってもらえなかっただろう。
義勇はそれから全部のパンを食べ終え、カップに入っていたカフェラテを全部飲み干すと立ち上がる。
『冨岡先生ですよね?半年間だけですけど、よろしくお願いします』
七瀬の声をまた思い出した。
『先生、必ず幸せになってくれ。俺は先生に会えて……』
“とても幸せだった”
キーンコーンカーンコーン ———
昼休み終了を告げるチャイム。同時に、義勇の恋も完全に終わってしまった。
更にそれから2年7ヶ月後の4月初旬。キメツ学園高等部の入学式。
新入生の1人がある教師を一目見て恋に落ちた。
教師の名前は冨岡義勇。
彼の恋はここからまた始まって行く——
end.