恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第20章 令和の師範と継子 ①/ 🔥✳︎✳︎
「七瀬……君の中に入りたい…いいか?」
「え…あ……はい…」
私の両頬を包んで1つキスを落とした彼は、ベッドの背もたれ部分からあるものを出して準備をする。
私は高校生。彼は教師。ここ近年授かり婚が浸透して来たとはいえ、まだまだそう言った事には否定的な人達が多いこの日本の文化。
100年前より令和であるこの時代の方が文明は発展しているのに……。貞操観念はあの時代の方が遥かに自由だったような気がする。
「どうした?」
「いえ……私が高校生で制限される事、本当に多いから…」
「……申し訳ない、なんて思う必要はないぞ?とても大切な事だ。俺はそう言う部分も全てひっくるめて……」
「君が好きだし、君の全部を大事にしたいと考えている」
もう………!
私は彼にぎゅっ……と抱きつく。
「大好き、杏寿郎さん…」
「…やはり血鬼術ではないのか?」
えー!絶対違う!
「もう…そんな事言うと100年の恋も冷めちゃいますよ?」
「む…それは困るな…」
あ…眉がたれ下がった。これかわいいんだよね。
「杏寿郎さん」
「……何だ?」