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――流星――【鬼滅の刃】

第1章 出会いと別れ




『お父さん!!!!!』

―――嗚呼、どうしてこんなことに。























『おはよう』
その一言。
いつもどおりの日常、何も変わらない。平凡で、幸せな私の日常。

「おはよう、聖」
この人は私のお父さん。体が悪くて、いつも床に伏せているけど、明るくて、優しくて、とっても大好きなお父さん。

「あ!お姉ちゃん!おはよう!」
この子は弟の優(ゆう)。いつも元気で明るくて、家族を明るくしてくれて、頼もしい子。でもちょっぴり五月蝿いかな……

「あっ……姉貴、はよ……」
この子は勇(いさむ)。今思春期なのかな。女の子と話すと顔を赤くしてあんまり喋んなくなる。かわいい。

『うん、みんな起きたね。じゃあ朝ごはん食べよっか!』

今日の朝餉は白いご飯に味噌汁と秋刀魚の蒲焼き。
秋刀魚は昨日が給料日だったからちょっとだけ奮発して買ってきたやつだ。いつもみんなに我慢させちゃってるからたまにはいいものを食べさせてあげたい。

「わぁ!さんまだ!」
「おや、ほんとだね。どうしたんだい?こんなにいいものを…」
『うん。みんないつも頑張ってるから奮発しちゃった。』
「姉貴はまたそうやって……俺たちは大丈夫だから姉貴はもう着物を買い換えた方がいいんじゃねぇのかよ。」

うわぁぁぁ……心配してくれてるの!?……かわいい。

『うんうん。私はまだ大丈夫だから。2人とも成長期なんだからいいものをいっぱい食べなきゃ。ね?』
「ったく……ほんと姉貴らしいや。かなわねぇよ。」

……私もかなわないってば……あんたのかわいさに……

「ほら、勇も食べなさい。とっても美味しいよ。
ありがとうね。聖」
『うんうん。私は大丈夫だからね。安心して体を治すのに専念してよねお父さんは。みんなの心配ばっかでも良くなんないでしょうよ。』

……ほんとに父は頑張りすぎだ。床に伏せる程と言うのに家の掃除や洗濯も勝手にやってしまう。


弟達よりも世話が大変かも……
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