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――流星――【鬼滅の刃】

第1章 出会いと別れ



「……うるっさいですよ不死川さん。ここは病院なんですよ。
話は烏から聞いてますから早く上がってください。」
「すまん。恩に着る。」

この人が不死川さんの同僚の人の……胡蝶さん?
この屋敷の甘ったるい匂いって……殆どこと人からじゃ……

「……何ボーッとしてんだァ?お前も早く来いよ。」
『えっ?あっ、今行きます。』

胡蝶さんの残り香がキツい……これ藤の花の匂いかな?
でもなんか私の知ってるのとちょっと違うような……

そんなことを考えているうちに客間に着いてしまった。

「どうぞ」
『……あ、はい。』
「不死川さんは此処で待っててください。どうせ聞こえるでしょうけど」
「おう」

えっ!私と胡蝶さんだけで話すの!?なんかドキドキするんだけど。何、何の話すんの?

「天野 聖さん。貴女にはいくつか話さなければならないことがあります。」
『話さなければならないこと……?』
「えぇ。これから話すことはまだ貴女にとっては早い話かもしれませんが、よく考えておいてくださいね。」

そんなに重要な話なのか……

「まずひとつ、聖さん、貴女は"稀血"というものをご存知ですか?」

稀血……?確か昨日墓で会った人がそんなことを言っていたような……それと鬼舞辻無惨も、

『はい。』
「では、稀血はどのようなものかをも……?」
『名の通り、めずらしい血のことを指すのでは……とだけ。
恐らく私も稀血だと思うのですが、』
「はい。そうです。
聖さん貴女は今その稀血のせいでとても危険な目にあって来たはずです。」
『……そうですね。確かに私の稀血のせいで家族が死んでしまった。私が殺したも同然です。』

そうだ……私のせいでみんなが死んだんだ。

「そう暗く考えないで。
もし、貴女が貴女の家族を殺した者を憎んでいて、それにその者に仇をうちたいと思っているのであればですが、鬼狩り……鬼殺隊に入る気はありますか?」

鬼殺隊……どこかで聞いたような、

『鬼殺隊……とは何か、聞いてもよろしいでしょうか?』
「えぇ―――」
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