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君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第5章 守りたいもの 錆兎








今日は午前中から真菰と街へ買い物へ来ていた。
任務で地方へ行っていたり、休みが合わなかったりと、一緒に出掛けたりする事は最近殆ど無かった。
今日は滅多に無い非番が被った日なので、思う存分真菰とのお出掛けを満喫しようと思っている。
女同士の買い物はやっぱり楽しい。


「紗夜、後は買い忘れた物ない?」
「うん、大丈夫。ありがとう真菰、買い物付き合ってくれて」
「いいよ〜、私も買いたい物あったから。それより私そろそろお腹空いてきたなぁ」
「じゃあ、何か食べて帰ろっか。何にする?」


何を食べようかと歩きながら食べ物屋さんを物色していると、前方から見知った顔が二人、こちらへ歩いて来るのが見えた。


「ねぇ真菰、あれって…」
「あ、錆兎と義勇だ。お〜い!」


真菰の呼び掛けに気付いた二人は軽く手を上げ、そのままこっちへ真っ直ぐ歩いて来た。


「お前達、今日は非番か?」

錆兎にそう聞かれ、真菰が応えた。

「うん、そうだよ。錆兎達は?」
「俺達は非番じゃ無いが、まだ指令が来ないから、飯でも食いに行こうかと話してたんだ。な?義勇」
「あぁ」
「じゃあ折角だから皆で食べようよ!皆何食べたい?」


私がそう言うと、皆それぞれ今食べたいものを口にした。


「きつねうどん」
「鮭大根」
「親子丼!」


皆バラバラじゃん。
因みに上から、錆兎、義勇、真菰。


「紗夜は何が食べたいんだ?」

私に問いかけた錆兎と目が合って、思わず胸がトクンと跳ねた。

「わっ…私も、うどん食べたい…かな」
「お前もか。うどん、美味いよな」


私の返事を聞くと、錆兎は目を細めて笑った。
その笑顔に、また私の胸が高鳴る。


「それじゃあ、いつものあそこの定食屋さんに行くしかないね」


皆の食べたい物が全部出てくるあのお店。
真菰の一言で、今から行く店が決まった。




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