• テキストサイズ

君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第9章 あなたの愛に包まれて*後編 上* 宇髄天元



「それに、この話した時葉月ちゃんはノリノリだったしな。気にしなくても全然問題ねぇよ」


不死川さんはどうだったのか、気になるところですが…


「そうなんですか。奏真も人に預けるなんて初めてだったんですけど…意外とすんなりでした」


もっと渋るかと思ったけど、案外平気みたいで拍子抜けしてしまった。
挙げ句の果てには…


『ママあそんでおいでー!』


まで言われてしまい、心なしかちょっと淋しい?
でも後ろ髪引かれずに済んだのだから、気持ちは楽な方だ。


「今日はなーんも気にせず思いっきり楽しめ。な?」


何にも気にせず、思いっきり…
なんでだろ、不思議だな。
背中に羽が生えたみたいに軽くなって、どこまでも行けちゃいそう。


「ふふっ、はい!」


元気よく返事をした私に、宇髄さんもにっこり微笑んだ。

ところで、さっきからずーっと気になってたこと。


「宇髄さん」

「ん?」

「どこに、向かってます?」

「おー、街中だなぁ」

「へぇー、今日何かイベントとかやってるんですか?」

「イベントっつぅか…」


そこでピタッと足を止めた宇髄さん。
私も倣って足を止めると、ニッと笑ってとんでもない爆弾発言を言い放った。


「俺、今日誕生日なんだわ」


・・・。


「ええーーーーー!!」




/ 234ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp