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君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第8章 あなたの愛に包まれて*中編 下* 宇髄天元







忙しくしていると、あっという間に時が過ぎていく。

学園祭に進路相談、バタバタと問答無用で押し寄せる業務をこなし、気付けば約束した三連休はもう明日というところまで迫っていた。

いやもう迫り過ぎだ。
ここんとこ忙し過ぎて休日もろくに休んだ気がしねぇし。

だが、明日は約束の日。
そう思えば、激務の疲れなんて吹っ飛んじまう。
早く明日になんねぇかなー。


そんなことを考えていた昼休み。

相も変わらず昼はコンビニ飯を頬張る俺の元へ紗夜から新着メールが届いた。


“宇髄さん。
急な用事が入ったので、明日行けなくなりました。
本当に、ごめんなさい。“


……。

マジかよ!


明日が楽しみすぎてウキウキだった俺の心が一通のメールによってドン底へと突き落とされた。

だが仕方ねぇ、急な用事なら。
時にはそういう事態に陥ることもあるだろう。
とりあえず返信しねぇと…。

正直さっきのでかなり心乱されていたが、なるべく平常心で文章を作っていく。


“分かった。
気にすんな、いつでも出掛けられるから。
また都合のいい日教えてくれな。“


……変じゃねぇよな?

何度か確認し送信ボタンを押すと、紗夜からの返信を待つ。

が、待てど暮せど一向に返事が返って来る気配はなく、そのまま俺の昼休みは終わった。

結局その後も紗夜から連絡のないまま一日の業務が終了。

一気に虚無感が俺を押し寄せる。

いや待て、そもそも俺が送ったメールは返事を期待出来るような内容じゃなかった筈だ。
なのに返事がないだけでこんな落ち込むとか、どうかしてる。
俺らしくねぇ。

連休明けの授業の準備でもするかと仕方なく手を動かし始めるが…
実はさっきから、少し気になってることがあった。








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