第2章 それは遠い記憶の中…
バイオリンを引いていた音楽家のブルックは止め、船大工のフランキーは首を傾げた
「おーい! 俺がこんな大きな魚を釣ってや……って、何だよこの空気!!?;」
片手に魚を持った狙撃手、ウソップは皆を見渡す
すると
=にょきっ=
「「「「「!!?」」」」」
ゾロの左肩からスラッとした手が生え、グィッとゾロの頬をつまんで引っ張った
「…痛ぇ」
「目が覚めたかしら? 剣士さん」
少し上の手すりに前屈みで下を眺める考古学者、ロビンが微笑んだ
【剣士さん!】
「(…昔の夢を…、見ちまうとはな…) …あぁ、お陰様でな」
「よぅしっ!! ゾロも目覚ましたみてぇだし!! あの島へ冒険しに行こうぜ!!!!」
両手を拳にして両腕を上げてはしゃぐルフィ
向かうはまだ遠い小さく見える島
「…はいよ、船長」