第2章 それは遠い記憶の中…
【…俺は…、剣士だ】
何故か俺は、名前を口にする事が出来なかった…
「オイ! 起きろよゾロ!!!!」
大きな声で、壁に寄りかかりながら眠っていたゾロ
大きな声の正体は
「島が見えたぞ!」
ニッと満べんな笑みを浮かべ、麦わら帽子を被ったむぎわら海賊の船長、ルフィ
「…島か」
「アンタって本当によく寝るわよね? 気温が調度よくてうたた寝しそうになるのは分かるけど」
地図を見ながら話をする航海士、ナミ
「…」
「ゴラァくそマリモ!! ナミさんが話しかけたのに何無視してんだぁ!!?(怒)」
鬼のように顔を変えたコック、サンジ
「? 具合悪いのかゾロ?」
ガルルっと唸りながら睨むサンジに見向きもしないゾロに、ちょこちょこと船医のチョッパーが歩み寄る
「ゾロさん大丈夫ですか?」
「んだぁ? 本当に体調でも悪りーぃのか?」