第9章 奪還、返せ
日が沈みかけの時刻…
「おーい!! 来たぞー!! ゾロを返してくれ!!」
「わざわざ自分の場所を教えてどうするんだよっ!!?」
あの島にたどり着き、大声で叫ぶルフィの頭をウソップは叩いた
「ルナは?」
「どうしたんだろう…、何処も悪い所ないのにずっと目を覚まさない…」
人型になっているチョッパーが眠ったままのルナを抱えている
「あぁ、いらっしゃい。 麦わらの海賊の皆さん」
いつの間にかルフィの前に立っている金髪の男
「うぉっ!!? お前いつの間に…??」
ルフィはビックリしながらも金髪の男を見る
「…赤月の闇は確かに居ますね」
金髪の男はチラリッとチョッパーに抱えられているルナを見て確認した
「ではこちらへどうぞ?」
「オイ待ちやがれ、あいつは無事なんだろうな?」
タバコを口にくわえながらサンジは金髪の男を睨む
「もちろんですよ? 無事じゃなかったら人質の意味がないでしょう?」
金髪の男はクスクスと笑いながら歩き始めた
「行こう、ゾロが居る場所に連れてってくれるみてぇだしな!」
そう言ってルフィ達は金髪の男の後をついてく