第4章 赤月の子と剣士
「チョッパーが一人で襲われたら大変でしょ?」
「俺襲われるのか!!?;」
「補食されちゃうかもよ?」
「ゾロぉおおお!! 俺食われたくねぇから頼むぅううう!!!!;」
(食うわけないだろ…!;)
ーー。
「ぐー…zZ」
「見張りが寝てどうする…;」
心地よさそうに眠っているチョッパーを見てゾロはため息をついた
(…まぁ、もう夜だもんな…)
医務室の窓から空を見上げれば、すでに星が見えるほど暗かった
(…悪魔の実の能力者しか持てない太刀…、ならばこの女も能力者…?)
ゾロは太刀を部屋の隅に置いておき、静かに寝息を立てている赤月の闇の側で立つ
「…いや、能力者じゃねぇ俺が持てたんだ。 もしかしたら違うかもしれねぇ…」
頭を掻きながらゾロは赤月の闇の仮面を見る
「…一億ベリーの賞金首の素顔、か…」
じぃっとゾロは赤月の闇を見下ろしていると…
(…あいつの髪色と一緒じゃねぇか…)