第1章 登場人物
パトリック・アラン(26)
中央統制議会の出納課事務員。元治安維持管理課所属。
エンゲル校の非常勤講師として働いている。ラーク曰く正義感の強い性格。
明るく前向き、かつ素直な性格で、嘘を吐かないジェシカを本心から気に入り、クレインとの関係を面白がっている。
中央統制議会の情報を、ラークに流している張本人。
また、とある重大な秘密を隠す為に、ラークの手によって、非合法的な秘匿呪文を掛けられている。
国家治安維持魔法部隊特別構成員。
ヴィクター(殉職)
パトリックの同級生で、親友。前首相の護衛中に殉職した。
座学の成績と素行の悪さを除けば、パトリックよりも優れた魔法使いだった。
アン・アリンガム(殉職)
パトリック、ヴィクターの親友。前首相の護衛中に殉職した。
元々は、非魔法使いとして扱われていたが、ある日を境に魔法を使える様になった。しかし、それを家族に隠していた事から、ジェシカの恨みをかうことになった。
【反融和派勢力】
ブラッドフォード・ゴッドリッチ(?)
収監中の魔法使い。前首相を殺害した後、パトリック率いる治安維持管理課の職員に拘束された。
彼の肖像画を求める者たちによって、幾人かの職人が行方不明になっている。
【依頼者】
アメリア・テイラー(37)
ジェシカに肖像画の依頼をした、人間の女性。一人娘を病気で亡くしている。
肖像画の出来に満足しており、「魔法使いの善意を信じる」という言葉は、ジェシカに大きな影響を与えた。
エンゲル校に、ジェシカの名義で三百ソートの寄付をしている。