第1章 登場人物
※最新話までの情報を含みます。
【主要人物】
ジェシカ・アリンガム(23)
魔法使いの肖像画家。
両親の家系は共に非魔法使いであり、生まれて来るはずのない子供だった。故に家では爪弾きにされていた。姉のアンは、家では人間として振る舞っていたが、ある時期から、学校で魔法を扱える様になり、その事を疑問視している。
自分の感情に蓋をし、他者と自分の人格を完全に分離して認識する能力がある。
共感性が希薄で、生命に対する固執が無く、幾つもの感情と言葉を、真の意味で知らぬ染まりやすい性格。
唯一、恩師であるラークの事は気に掛けており、収入の一部をエンゲル校に寄付している。
ラークからは国で一番、防御の魔法に優れた魔法使いと評価されている。
また、肖像画家としても高く評価されており、反融和派に目を付けられ、治安維持管理課の保護の対象に認定されている。
学生時代の成績は優秀で、国家治安維持魔法部隊特別構成員でもある。
パトリックの秘匿の呪文を解く決意をする。
ラーク師(62)
エンゲル校の校長。思い立ったらすぐに行動に移す、せっかちな性格。
厳格かつ頑固だが、非常に愛情深く、優秀な生徒が治安維持管理課に就職し、殉職する事に胸を痛めている。
孤独を愛するジェシカを気に掛けており、彼女を芸術科の非常勤講師として勧誘。
また、新聞に掲載されていない世情にも詳しく、ジェシカに警告を発し、決闘の練習をする様助言する。
鋭い洞察力から、パトリック、アン、ヴィクターが隠していた重要機密事項を突き止め、法を犯してまで秘匿呪文を掛けた。
国家治安維持魔法部隊特別構成員。
クレイン師(44)
公平なラークの目から見ても、生徒に煙たがられている芸術科の教師。他者に興味を示さないジェシカも、彼が煙たがられている理由を察している。
神経質で、潔癖症。
国家治安維持魔法部隊特別構成員の勧誘を受けているが、面倒事を嫌う性格から拒絶。
以前は魔法使い贔屓だったが、結婚を期に改心した。
ジェシカ在学時代、彼女を毛嫌いしていたが、魔法使いであったが故に、幾つかの規則違反は見逃している。