第2章 新生活
『…何か気になるものはありました?』
色々と説明していったけれど、食べられないものも無いらしく、食の文化で大きく異なることはないようだからよかった。
食が合わないとストレスになるから心配だった。
「さくらはどうするんだよい?」
『私ですか?
うーん、そうですね、、、私も嫌いなものはあまりないですし、マルコさんと同じお店で買おうと思ってますけど、、』
「…正直色々ありすぎて決めきれねぇよい。
おすすめあったら教えてくれよい。」
『おすすめですか…あ、私アレなんか好きですよ。』
私はすぐ側にあったパスタ屋さんを指さした。
夏の暑い時期は大葉と豚バラのさっぱりしたパスタが絶品なんだ。
「…へぇ、じゃあ俺はそこにするよい。」
『そんな私が好きなものでいいんですか?
あっち、お肉とかありますよ?』
偏見だけど、海賊ってお肉とかが好きなんじゃないかな、、、
「ふっ、いい歳したオッサンにはアレはキツいよい。」
マルコさんは加えて、あんまり気を遣うな、と言ってさっさと列に並んだ。
私は好きな大葉と豚バラのパスタ、マルコさんはペペロンチーノを頼んで席に戻った。
マルコさんは本当に荷物が無事なのをみて感心してた。
『ん〜!やっぱり美味しい!!
マルコさんどうですか?お口に合いました?』
「あぁ、うまいよい。」
マルコさん、今朝はあまり気づかなかったけど、凄く綺麗に食べる。
海賊だなんて信じられない。
海賊っててっきり、毎日どんちゃん騒ぎで食器なんて使わないイメージだった。
「?なんか付いてるかよい?」
『あ、ごめんなさい、、、ジロジロと…』
「いや、別にいいが、、、マナーでもあったか?」
『いえ、凄く綺麗に食べるな、と、、、』
私がそう言うと、マルコさんは少し驚いたような顔をした。