第11章 新学期
えりかside一一
夏休みもあっという間に終わり、今日から新学期が始まった。
今はお昼休み。みんなで昼食中。
「そういえば、来週実力テストがあるんですよね。」
「え〜黒ちん、そうなの〜?」
「はい。夏休みの課題が中心らしいです。」
「そのテストの結果が悪ければ、その後1週間は放課後に補習授業を受ける事になる。全員それは避けてくれ。」
「赤司っち、結果が悪いって具体的にどれぐらいッスか?」
「5教科中赤点が3つ以上でアウトだ。分かってるとは思うが、赤点は39点以下だ。」
「「「えっ…。」」」
私と大輝と涼太は同時に反応してしまった。
「…なんなのだよ?お前達3人揃って。」
「えりかちんどしたの〜?」
『えっ?別に…何でもないよ!ほんとに!』
「ちょ、ちょっとお茶が喉に詰まっただけッス!」
「あ…あー今日の晩飯何かなー…。」
「怪しすぎるのだよ。」
「…少し用を思い出した。すぐ戻る。」
征ちゃんはそう言ってどこかへ行ってしまった。