第5章 海とキセキ。
「俺彼女いるし。その子しか興味ないし。アンタらの100倍かわいーし。だからどっか行ってよ。」
むっくんがイラつきながらそう言うと、女の人達はサーッと散っていった。
「あ〜。えりかちんだ〜。」
女の人達がいなくなって、私に気づいたむっくんが抱きついてきた。
「いつからいたのー?」
『さっきからいたよ。テツ君に連れてきてもらったの。』
「えー気づかなくてごめんねー。アイツらほんとウザかったー。えりかちん会いたかったよ〜。」
そう言ってむっくんは私のおでこにキスしてくれた。
『むっくん…。』
私こんなに愛されていいの?
幸せすぎて死にそう。
ボーっと幸せに浸っていると、後ろから声がした。