第24章 陽泉高校
あ、そういえば体育館の場所も知らない…。
この人に聞けば分かるかな?
『あの、体育館って…どこですか?』
「体育館?君、バスケ部に入るのかい?」
『えっ…どうして…』
「今から体育館はバスケ部の練習が始まるからね。俺もバスケ部だよ。」
『え!そうなんですか!あっ、私…今日からバスケ部の…「えりかち〜〜〜〜ん。」
私の言葉は後ろから現れたむっくんにかき消された。
『あ!むっくん!もう、寝坊したのかと思ったよ!』
「あれ〜?なんでえりかちんが室ちんと一緒にいるの〜?」
『え?む、室ちん?』
「おや、アツシはこの子と知り合いなのかい?」
「うん。えりかちんは俺の彼女だよー。」