第22章 バレンタインデー
もちろん私もむっくんにチョコ持って来てる。
でも朝からあの調子だから渡せてない。
「そういえば、大ちゃんにも朝から女の子がたくさんチョコ渡しに来てたよー。」
『だろうね〜。大輝って女子がかっこいいと思う典型的なタイプだし。』
「えーそうかな?」
『何か、あのだるそうな感じとかスポーツ万能なとこがかっこいいって、この前女子が話してるの聞こえたの。』
「えー、全然わかんない。テツ君の方が100倍かっこいいよ!」
『そういえばさつき、テツ君にチョコ渡したの?』
「うん!もう渡したよ!」
『…もしかして手作り?』
「もちろん!」
…テツ君、ご愁傷様。
明日お腹壊さなきゃいいけど…。