第22章 バレンタインデー
「敦君!チョコ作ってきたのー!」
「紫原君お菓子好きでしょ?いっぱい持って来たよー!」
「これ、受け取って下さい!」
…むっくんも女の子達に囲まれているから。
バレンタインなんてお菓子好きのむっくんの日みたいなもんだよねー。
『………………。』
「えりか、すっごい不機嫌な顔になってるよ。」
『…だって、むっくんってば嬉しそーにチョコとかお菓子受け取ってるし。』
「んー、でもむっくんは純粋に、何故かみんながお菓子をくれるから貰ってるだけなんだと思うよ?」
『…そうかもしれないけど〜。』
その光景を見ていて、良い気分にはならない。