第3章 宣戦布告
バレーボールも順調に決勝進出。
こんなの楽勝だよ〜。
てゆーかポケットのおはじき邪魔なんだけどー。
飛ぶたびジャラジャラしてウザーい。でもミドチンうるさいから入れとこー。
《これより決勝戦、バスケ部対サッカー部の試合を始めます!礼!》
「紫原!」
げー。また出た中田〜。今度はなんなのー。
「さっきから見てたら、ブロックばっかで攻撃は全然してねーな。えりかちゃんの前で下手なのバレたくないから、壁になる事しかできないんだろー?」
「は?別にそんなんじゃねーし。」
「紫原、そんな挑発に乗るな。放っておくのだよ。」
「…やってやるよ。ミドチン、俺にもアタック打たせてねー。」
「はぁ…。仕方ないのだよ。おい、中田。お前、今の言葉きっと後悔するのだよ。」
「えっ?後悔…?」
決勝戦は俺がバシバシ決めちゃってあっという間に終わっちゃったー。
『お疲れ様!むっくん、すっごいかっこよかったよー!』
「紫原っちのサイズとパワーでアタック打たれたら、そりゃーこうなるッスよ!」
「中田が紫原を挑発するからなのだよ。」
「ともかくこれでバスケ部が総合優勝だし、紫原君はえりかさん取られずに済みましたね。」
「あいつの顔見たか?すっげー悔しそうな顔してたぜ!」
「もう!大ちゃんはそんな事言わないの!」
「お前達、閉会式が終わったらそのまま部活だ。行くぞ。」
「えりかちんお腹すいた〜。」
一一こうして球技大会は終了した。
あ、もちろん部活終わってからえりかちんは美味しくいただいたよ〜。