第20章 ハロウィン
「さっきチャイム鳴ってたッス!」
『もー!むっくんのバカ!』
「え〜だってえりかちんにイタズラしたくなっちゃったから〜。」
…まぁ涼太が来たおかげで助かった…。
さすがに保健室ではマズイもんね…。
「てか黄瀬ちんどっか行ってよ〜。せっかくえりかちんと2人っきりだったのにー。」
「ダメッス!俺がいなくなったらえりかっちが危ないッスからね!」
涼太…!今だけは勇者に見えるよ!
ちなみにむっくんが悪の大魔王←
「はー。黄瀬ちんのばかー。」
「紫原っちばっかいつもえりかっち独占してズルいッスからね〜。」
「えりかちん。」
『ん?』
…続きは今日俺の家でね。
むっくんは耳元でそう呟いた。
そしてその日の放課後、宣言通りむっくんの家に連れて行かれたのだった…。