第3章 宣戦布告
………は?
何今のセリフ。どんだけポジティブなのアイツー。
…俺あーゆう奴きらーい。
「…あー、ウゼー。赤ち〜ん、ちょっと外出てくる。試合までには戻る。」
「あぁ。分かった。」
俺は体育館裏に来て、とりあえずこのイライラを収めようと深呼吸した。
『むっくん!』
「えりかちん…。」
振り返ると息を切らしたえりかちんがいた。
そしてえりかちんはギュッと俺に抱きついてきた。
『私、むっくんの事大好きだから。他の人なんて好きにならないよ。だから怒らないで…』
俺の目を見てそう言ったえりかちんがすっごく可愛くて、愛おしくて、思わずキスをした。
『んっ……む…っく…んッ…』
舌を絡めて激しいキスをすると、えりかちんが可愛い声で俺を名前を呼ぶ。
「あー。そんな声出されたら俺我慢できない。えりかちん食べたい。」
『だっ、駄目だよ!ここ外だし!試合始まるし!』
「えーーーー。」
『…バレーボール、優勝したら…いいよ。』
「…わかった〜。絶対勝つし〜。覚悟しといてよね〜。」
俺はえりかちんの手を引いて体育館に戻った。