第17章 密会?
ドアが開いた瞬間グイッと手を引っ張られて、部屋に引きずり込まれた。
「えりかちーん、いらっしゃ〜い。」
むっくんはすかさずドアの鍵を閉め、私をぎゅーっと抱きしめた。
『ちょっ…むっくん!?何で鍵閉めたの?てゆーか急に呼び出してどうしたの!?』
「今日はえりかちんと一緒に寝るから。」
『えっ!?』
「だから鍵かけたんだ〜。これで誰も入れないでしょー?部屋の鍵はここにあるしー。」
ポケットから部屋の鍵を取り出し、いつものようにへら〜っと笑うむっくん。
いや、可愛い笑顔だけど!
とんでもない事してるよね!?
『でもっ…ダメだよむっくん!バレたら怒られるし…』
「…えりかちんに拒否権ないよ?」
さっきの表情から一変して真剣な顔で、そしていつもより少し低い声で、むっくんはそう言った。