第16章 旅行1日目
…し…死ぬかと思った…。
私はフラフラになりながらなんとかジェットコースターから降りる。
「えりかちん、よく我慢できました〜。」
『むっくん…怖かったぁ〜。』
「よしよ〜し、峰ちんは後でヒネリ潰してあげるからね〜。」
私が半泣きでむっくんに抱きつくと、優しく頭を撫でてくれた。
そして真ちゃんとテツ君も私と同じようにフラフラで、死にそうな顔をしていた。
…やっぱ2人も無理して乗ったんだね。
征ちゃんは顔色ひとつ変えず、涼しい顔をしていた。
…さすが征ちゃん。
「えりかちん大丈夫〜?お水買ってきてあげるね。さっちん、えりかちん見ててくれる〜?」
「あ、オッケー!えりか、あのベンチ行こっか!」
「敦、僕も飲み物買いにいくよ。一緒に行こう。」
私はさつきとベンチに座り、むっくんと征ちゃんは自販機を探しに行った。