第3章 1-2 始業式は事件日和!?
光一 side
すみれ「光一、まだ怒ってるの?さっきはごめんってば」
後ろを歩くすみれが苦笑いをしながら謝ってくる。
さっき、とは朝の一本背負いのことだ。
登校中の今でも俺、光一はまだ怒っていた。
まだ時間が早いせいか、登校中の子供はほとんどいない。
すみれ「ほら!こうして罪滅ぼしとして本運ぶのだって手伝ってあげてるじゃん!」
すみれと光一の両手には本がつまったバッグがある。
光一「それくらいは当然だ。まったく、うちでタダ飯まで食べるなんてな」
あの後、結局すみれは光一と朝食を食べた。
しかも、がっつりお代わり二杯も!
…確かに、すみれは稽古やらなんやらで大変だろうけど…
それにしたって食べす……
いや、もう投げられるのはごめんだ。