第3章 1-2 始業式は事件日和!?
鈴 side
私は登校している人が少ない通学路を歩く。
早く来すぎたので、人が少ない。
最近学校に行ってないから、すごく久しぶりに通るなぁ…
なーんて、たわいもないことを考えながら。
私は友達が少ない。
通学路が同じ友達もあまりいないので朝は一人で登校することが多い。
電柱に止まりさえずる雀。
朝早くから散歩をする犬と人。
道の端でにゃおんと鳴く猫。
そして、一人寂しく登校する私。
そんなのが日常になってきている。
学校までの距離はそこそこ遠いが、道端の人と挨拶を交わしたりすれば思ったよりも早く着く。
しかし、そこにいつもの学校の姿はなかった。
『…ぇ…?』