第5章 Lonesomeー寂しさー
お兄ちゃんの言葉に安心してそれならご飯だなと思い一緒に食事をしに出掛けた。
久しぶりに一緒にご飯を食べて他愛も無い話をして帰りにコンビニでお菓子とか大量に買い込んでから寮に戻ってきた。
お風呂を使わせてもらって髪を乾かしてたらお兄ちゃんもお風呂へ入ってくると行ってしまった。
ドライヤーしながら“小腹が空いたなぁ”と思い冷蔵庫を物色しに行くと、ピンク色のゼリーみたいな物が入ったジュースがあった。
オシャレな見た目で美味しそうで迷わず手に取り飲みながらドライヤーをしてテレビを見ていた。
✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱
「ちょっと…何この状況…」
お風呂から出てみれば顔を赤くして大して面白くないお笑い芸人をケタケタと声を上げて笑う唯の姿。
そして乱雑に脱いだパジャマらしい衣類。
「お前…冷蔵庫の中のもの勝手に飲んだな…」
「ふふっ!このテレビ面白いねぇ!あ!お兄ちゃん!おかえり!」
テンションが高すぎる唯。
明らかに酒飲んだな…あれは硝子用で入れてたのに…。
しかもパジャマ着てないからキャミソールとショーツだけとか…目のやり場に困るんだけど…。
「とりあえず服着ろ?な?」
「やーだよ♪暑いんだもん!」
「…唯?風邪ひくからお兄ちゃんの言う事聞きなさい」
「やだってば(笑)あ、夏油さんの言う事なら聞くー♪」
キャハキャハと笑いながら言ってくる未成年者。
てか今傑の名前を何故出した?傑関係ねーだろ。
そう思ってれば更に追い討ちをかけるように
「あー夏油さんに会いたいなぁ」
なんて言ってくるから俺の中で何かがプツンと切れた。