第2章 Determination ー決意ー
そんなこんなで養子に迎える手続きなら色んな事をしてたら1ヶ月過ぎてたってのもあったんだけど。
そういえば事故から10日位経ったかな?
一通の手紙が届いた事により俺が隠していた唯の術式はバレてしまった。
せっかく隠せたと思ったのになぁ。
怒られたけど左から右にスルーした。
その手紙の差出人は澪だった。
俺宛だったから開封したけど、普通に漢字で書いてあるし意味が難しくて理解出来ず、母親に見せた結果でバレてしまったんだよな。
俺にいくらカリスマ性あっても子供なんだから読める様に書けよな…。
その手紙には唯が父親に似て特別なチカラがある事、父親は素性を隠して生きてきた事、自分にはそういうチカラがなかったが自身の身に何か起きる予兆を感じてこの手紙を書いた事なんかが書いてあったそうだ。
万が一これが届く頃自分が唯の傍に居られなかったら守って欲しいとー…。
最後のメッセージは俺にも読める様に書いてあった。
ーさとるくん、唯をたのむねー
手紙がなくたって守るつもりだし。
澪ってば心配しすぎだなと軽く笑った。
俺は最強になるんだから。
ちゃんと守っていく決意はあるんだよ。
初めて最強になると誓った時だった。