第10章 S級魔導士昇格試験
……………
その頃ウェンディとメストは
ウェ「ひうぅ……」
メス「いつまでそんな顔してるんだ…」
ウェ「だって、だってぇ…」
メス「なぁウェンディ。この島がなぜ妖精の尻尾の聖地と呼ばれているか知ってるか?」
ウェ「え?初代マスターメイビスが眠る地だからですよね…」
メス「あぁ…だがそれだけじゃないんだ。この島は普段強力な結界によって隠されていていかなる魔法をもってしても探しだすことは出来ないそうだ」
ウェ「へぇー」
メス「それはメイビスの墓があるからだけではないんだ。妖精の尻尾についてのある重大な秘密がこの島に隠されてるらしい…」
ウェ「なんですか?それは」
メス「俺も知らないんだ。……どうだろう探検してみないか?」
ウェ「わあぁ!」
……………
リリ「王子…いや、ミストガンはこっちの世界で人と接触するのを避けていた。」
シャ「ギルドに寄るときも全員を眠らせて顔がバレないようにしてたらしいわね」
リリ「そのミストガンが弟子を持つとは考えにくい」
シャ「何が言いたいの?」
リリ「……ものすごく突拍子もない推察なのだが…メストという男。本当にギルドの一員なのか?」