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雷の竜と鬼

第17章 大魔闘演武


……………

エル「決着をつけるときが来たようだな」

カグラ「本気でいくぞ」

エル「望むところ」

エルザとカグラの戦い。
カグラは納刀したままだというのにエルザは圧倒されていく…

エル「驚いた…これほどの者が居ようとは……その強さはジェラールへの恨みゆえなのか」

カグラ「!!」

エル「貴様がジェラールにどのような恨みを持っていようが構わん……だが未来へ向かって歩き出したミリアーナを巻き込むな」

カグラ「あいつの意思だ。私の意思も同じ…ジェラールを殺す………ジェラールに殺されたシモンは私の兄だ」

カグラに自らの過去を告げられるエルザ。
そんなエルザからシモンが亡くなった当時のことを改めて聞きカグラの怒りはエルザへと向かう。

ジェラールを殺すときまで抜かぬと決めた刀を抜きエルザを切りつけるカグラ。
しかし…

エル「私は死ぬわけにはいかない」

振り下ろした刀はエルザの刀により受け止められていた。

エル「仲間に生かされた…この命を諦めることは旅立って行った者達への冒涜」

カグラ「貴様もジェラールも…まとめて殺す!」

エル「その想いを踏みにじるつもりはないが負けるつもりもない!」

そう言って両者がぶつかり合った結果カグラは倒れるも立ち上がろうとし、決着はまだつかない……

そんなとき天井から崩れ落ちて来た瓦礫からカグラを庇いエルザの足は瓦礫の下へ

カグラ「なぜ…」

エル「私はお前を……知っている。いや、思い出したと言うべきか」

エルザから告げられた過去。

同じ村出身の二人……昔あった子供狩りの際兄を探しさ迷っているカグラを助けたのがエルザだったというもの

その過去を聞き涙するカグラ。

瓦礫の下からエルザを救出し、自らの負けだと言おうとしたカグラをミネルバが刺す。
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