第17章 大魔闘演武
……………
凄まじい追い討ちにグレイは成す術なく地に伏せる。
グレ「……たく冗談じゃねぇ」
ルーファ「!!…まだ動けるというのか」
グレ「負けるかっての……」
(造形魔法は自由の魔法…そうだよなウル。それに俺の記憶…ウルあんたの魔法で勝ち取った戦いとそこで得たものそこで感じた想い。)
<何やってんだよグレイ>
グレ「うるせぇな……今やるとこだ」
ルーファ「もっと痛め付けてほしいと見える」
グレ「もう十分味わったっつーんだよ。記憶造形…大したもんだぜ。だがなこっちも記憶ってもんがでけぇ力になんだよ」
ルーファ「面白いことを言う。君が何を記憶していると?」
グレ「てめぇにはわかんねぇだろうがな…受けた痛みも負けた悔しさも勝った喜びも全部だ。この体と拳と頭に叩き込んである……それが次の戦いの力になる。今までの戦いすべてがその記憶が俺の力の全てだ!お前をぶちのめす力が俺の記憶だ!」
そう言ってグレイは服を脱ぎ捨てる
……………
メイ「脱ぎましたね」
マス「脱ぎましたな」
ウォ「本気モードってとこだな」
マック「これまでの分まとめて返してやれ!」
……………
グレ「妖精の尻尾の紋章刻んでるからには同じ相手に二度はやられねぇ……アイスメイク…アンリミテッド」
次の瞬間凄まじい早さで造形をするグレイ。
ルーファ「記憶が…追い付かない!」
グレ「一斉乱舞!」
ルーファ「……私はその氷を滅する炎を覚えている」
グレ「俺はもっと熱い炎を覚えてる!アイスブリンガー!」
……………
マス「やりおった」
メイ(見せてもらいました。あなたの想いの力…その強さを)
……………
グレイvsルーファス…勝者グレイ
……………
メイ「見事でした」
マス「時に想いは計算を超える…初代の言った通りになりましたな」
メイ「絶対に勝つ…という強い想い。それがなければどんな計算も意味を成しません……私はその想いに賭けただけです。グレイの精神力がルーファスのそれを凌いだということでしょう」
マス「ここで負けるわけには行きませんからな…ルーシィ救出に向かったナツ達のために…勝負はまだここからじゃフィオーレ王国最強のギルドは妖精の尻尾。それを証明してやれ!」