第17章 大魔闘演武
……………
ガジルに連れられて行った皆んなが戻ってきた…が
ラク「なんだと」
アカリ「ルーシィが王国兵に捕まった!?」
マス「よくわからん計画の関係者にされちまったということか」
ラク「つまりなんだ…大魔闘演武で優勝しなきゃルーシィを取り返せねぇのか」
グレ「その話も信用していいのかわからねぇがな」
ジュ「ですよね」
ナツ「だからんなことはどうでもいいんだよ!俺は今すぐ助けにいくぞー!」
ウェ「落ち着いてくださいナツさん」
シャ「あんたねぇ…」
ハッピ「相手は王国なんだよ」
エル「マスター…」
マス「王国相手に迂闊なことはできんが向こうもまた国民をぞんざいに扱うことも出来んじゃろ……エクリプス計画とやらが中止されるまでの人質と考えるべきか」
アカリ「めんどくさいことするわね…」
エル「人質…」
ガジ「だが腑に落ちねぇな……それほどの国家機密を知っちまった俺たちを解放する意味がわからん」
ナツ「意味もくそもねぇってんだ」
リリ「後々あのアルカディオスとかいう者を断罪するための証人として解放された可能性もある」
ハッピ「なんで」
シャ「極秘情報が拡散する危険もあるのに……」
エル「これ以上隠し通せんと判断したか」
グレ「俺たちが全員捕まってたら情報は外にでなかっただろ」
ジュ「でも…」
ミラ「それはどうかしら。グレイ達は大魔闘演武の出場者でしょ…明日急に出場しないとなったらそこから足がつく」
ジュ「王国としても魔導士ギルドは敵に回したくないと思います」
グレ「……っ」
エル「ルーシィが捕らわれたのは我々にとっては不条理だが王国軍の正義には反していない……ということだ」
ナツ「クッ……だー!ごちゃごちゃ言ってねぇで助けにいくぞー!」
マス「落ち着けい……家族を捕られちゃ祭どころじゃねぇわい。皆同じ気持ちじゃ」
「いつもみてぇに後先考えずに突っ込んでも今回ばかりは相手が悪い…が黙ってられるほど腰抜けじゃねぇぞ妖精の尻尾は」