第4章 夜想曲/ポアロの彼と名探偵と
「江戸川コナン、探偵さ」
「オレはその付き添いでーす♪」
コナンは探偵と名乗っているのか…しかもかなりの推理力だ
そういや工藤新一も探偵だったよな…?
ずっと疑ってた通り工藤新一がオレの様に薬で幼児化をしているなら、阿笠邸での会話や今日の推理力だって説明がつく
あとはどうやってそれを聞き出すか…
でも相手のことを聞いたら、オレのことだって明かさないとフェアじゃない
オレが明かさなければコナンだって明かしてくれないと思うし
仕事柄明かすことができないとなると、さてどうするか…
コナンのことを考えているうちに、芹那さんが庄野さんと同じ銀行員だったことや、2人が恋人同士だってことも全てコナンが解いてくれた
電話を掛けていたのは庄野さんのご実家だったらしい
そこまで電話して突き止めるんだからすげぇ行動力…
小学生にしておくのはもったいないと思ってしまう
「庄野さんが撃たれる前に「おい、圭…」って言ってたのを思い出して、庄野さんの携帯の登録してあった“圭”という名前を頼りにさっきのマンションに辿り着いたんだな」
「でもそこにいたのは小柄の男で、芹那さんを口封じする為に襲いかかってきたところを芹那さんが撲殺、死体と盗聴器を一緒に部屋に隠して樫塚の様子を伺った」
そうすれば樫塚が死体を見つけてもう一人の仲間を呼び出すと踏んで…
でも結局死体は見つけてもらえず、樫塚は毛利探偵事務所にお金が入っているコインロッカーの特定を頼むと言った
探偵事務所で銀行強盗がバレてしまったら復讐ができないと思った芹奈さんは、探偵事務所で樫塚を待ち伏せしてもう一人の仲間のことを聞き出そうとした…
「大体合ってる?」
「ええ…」
なんて楽しそうに推理をするんだろうか
ここまで辿り着くのにベテランの刑事だってもっと時間はかかるはず
こんなにも推理できる人は、なかなかいない
なんなんだこの子は…
「やっぱり会いに行くしかないね!」
コナンの提案で芹奈さんが電話をしていた3人の女の人に会いに行くことになった