第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ
「そういえば夏子…昨夜の電話で『これから生徒の親に会う』って…」
「それは本当かね!?」
ジョディさんの一言で目暮警部から通話履歴やメールの洗い直しの指示が出された
そして夏子さんが鈍器で殴られたかもしれない杯戸小学校へと行くことになる
オレはどうしよう…
関係ないと言えばホント何にも関係ないんだけど、首を突っ込んでしまっては結末が気になる
後から事件資料を確認すればいいだけなんだけど、FBIもコナンもいるし、この状況は一緒に同行した方が何か情報が得られる気がする
でもハロもいるしな…
「くぅん?」
考えながらしゃがんでハロの相手をしていると、コナンも隣りにしゃがんできた
「犬、飼ってたんだ…」
「うん。透兄ちゃんの犬だけどね」
ハロっていうんだと名前を教えてやると、早速呼びながらもしゃもしゃと首の下を撫でてくれて、ハロも警戒せず嬉しそうにしている
「コナン君のお友達?」
「あ、ジョディ先生…」
先生?このジョディさんは何かの先生なんだろうか
「はじめまして、音月リュウです」
ぺこっと頭を下げながら挨拶をすると、キャメルさんが付け足して、
「探偵の弟子の助手らしいですよ」
なんて言うから、コナンと2人で苦笑いをしてしまった
「なるほど!さっきは随分大人なこと言うのねって思ったけど、コナン君の探偵仲間なら納得できるわ」
探偵仲間ね…オレ探偵じゃないんだけど、まぁいっか…
「それじゃあみんなで杯戸小に行きましょう。夏子を酷い目に合わせた犯人を炙り出してやるんだからっ!」
「あ、でもオレ…」
チラッとハロを見ると、
「大丈夫よ、わんちゃんも一緒に行きましょう!」
「アアンッ♪」
やった、ハロも車に乗せて良いと言ってもらえた
零以外の車に乗せるのは初めてだからちょっと心配だけど、オレも一緒だから大丈夫かな…
「いいかハロ、オレの膝にちゃんと座っててな?」
「アーン!」
ジョディさんの車の後部座席に乗せてもらい、シートベルトをしてハロを膝に座らせる
初めての空間にキョロキョロしてるけど、ちゃんと大人しくしてくれているから大丈夫そうだ
「さすが、安室さんの犬だね」
「そう思う?しつけが行き届いて見えるけど、たまにヤンチャして困らせることもあるんだ…」
杯戸小はすぐ近くだったけど、ハロの話にちょっぴり花を咲かせながら向かった
