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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第27章 篝火




「オマエを絶ッ対ェ助けてやる!!!万次郎!!」

マイキーくんに撃ち抜かれた体が熱い。痛い。

「助けてくれ、タケミっち」

ああ。
助けるよ、マイキーくん。何度だって、君を。






気づいたら高校時代にタイムリープしていた。
戻ってきてすぐに、同じ学校の生徒になっていた千冬に、マイキーくんの話をした。



現代のさんのことは話さなかった。
自分の人生を歩みはじめた千冬に、これ以上負担を与えるのは本意ではない。




その日、いつも通り千冬と帰路を歩いていた。
今日はペットショップのバイトは休みらしい。

「わりい、電話きた。誰だよ……うわ、さんだ!」

嬉しそうに電話に出る千冬の隣で、胸がドクンと激しく揺さぶられて居心地が悪くなる。

落ち着け、今はまだ大丈夫だ。

「もしもし……はい……え、今からっすか?
タケミっちも一緒に?わかりました」

電話を切り、こちらを見やる。

「さんがビルに遊びに来いってさ、唐突だよなぁいっつも!」

そういいながらも、幸せそうな千冬の笑顔に胸が痛くなる。
オレは、この先の結末を知っている。

オレはヒナと結ばれた。よかった。それは本当によかった。
じゃあ、じゃあこいつは?
こいつは中学の頃からずっとあの人が好きなままだった。

同じ学校になって気づいたが、千冬はモテる。
恋人を作ろうとすれば、相手には困らないはずだ。

それでも恋人を作らない。

「…オマエ、ほんとさん好きだよな」
「は?当たり前だろ。そういうオマエこそヒナちゃんにゾッコンなくせしてよく言うぜ」
「…はは、そうだな…」

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