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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第6章 隠密



「つまり、あの皇帝が自殺する、それを知ったマイキー君が凶悪化するってことか」
「なんとかして、さんが自殺するのを止めたい。でもその理由が、未来でもわかんねえ…」
「なるほどなぁ。なら、尾行しようぜ」
「え」


そんなこんなで、千冬と一緒にさんの後をつけている。
学校帰りか、制服を気崩さず綺麗に着こなしている。
とてもじゃないが不良には見えない。

マイキー君は彼が何となく何かを隠していることを察していた。
この間集会を見に来ていた時は、そんな素振りを微塵も感じさせなかったが、中学3年生という若さでどれだけのものを背負っているんだろう。


「でもさー前集会に来た時はビックリしたよな!遠目からだったけど、すげー美人。
初めて皇帝みたけど、色んな意味でビビった。もっと近くで見てみてぇなぁ」
「俺は話したことあるぜ」
「は!なんでだよタケミっち!ずりぃ!」
「馬鹿!そんなデカい声だしたら尾行バレるだろ!」

千冬は俺がタイムリープできるのを知っている。
俺の話を信じて、相棒と呼び何かと手を貸してくれる。
俺は、ヒナやさんだけじゃない、千冬の事だって助けたい。

「おい、タケミっち、みろあれ」
「え、あれって…ヤクザ…!?」
「皇帝、ヤクザと絡みあんのかよ、案外やべーやつなんじゃ…」
「ありえない、だってデス・ロウはこの辺の治安を、あいつらから守ってるはず…」

声を提げて、ヤクザと君の会話に耳を澄ます。

「…俺は、デス・ロウは捨てられない。そのかわり、なんでもする。お前らの望むことならなんだって、だからっ…」
「駄目だ。考えが甘ぇよガキ」
「…っぁ!」

ヤクザがくんの制服のワイシャツを乱暴に引っ張り、ボタンが弾け飛ぶ。

「「!?」」
「た、助けなきゃ…!」
「待て、タケミっち!いくな!」
「でも!」
「もう少し見てみようぜ、俺だって行きてぇけど我慢してる」
「千冬…」


「綺麗な肌だなぁ、お前男に抱かれたことある?」
「あるわけ、ないだろっ…」
「ははは!いいなぁその顔!すげぇそそる。襲っちまいてぇけど、お前に手出したら俺が頭に殺されちまう」
「…」
「なぁ、僕ちゃん。うちの物になるってのは、そういう事だ。お前は戦闘要員だけじゃねぇ、一生体で奉仕すんだよ。死ぬまでな」
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