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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第5章 九条



「東卍弐番隊隊長、三ツ谷隆。お前、とどういう関係」
「どういうって言われても…ていうかなんでの側近がここにいるんだよ…」

授業が終わり校舎を出ると、校門に人集りができていた。
人集りの8割は女子で、誰がいるのか興味本位で覗いたらデス・ローの二番手九条がいた。
しかも九条の目当ては俺らしい。

「俺はが好き」
「お、おう…」

突拍子もない…。
てかあいつ男にモテすぎだろ、と思いつつ、他の連中同様彼に惚れている自分もいるからなんとも言えない。

「三ツ谷、お前はダメ」
「何がだよ」
「お前じゃ釣り合わない。強さも見た目も」
「それ2つ目わざわざ言う必要ねーだろ」

あの日、いや、あの日だけじゃない。
天使の如く美しいと、日本人離れした容姿の九条。
二人が並ぶと、そこだけ別の世界みたいに際立つ。
だから、あの二人には誰も近づけない。
さすがにその自覚が本人にもあるらしい。

「はあげない。お前にも、マイキーにも。それだけだから。じゃあ」
「は!?お、おい!」

も大概だが、こいつは驚く程にマイペースで、ぶっ飛んでるなと感じた。
オレにそれを言いに来るためにわざわざ遠い八王子からバイクを走らせてきたのかと思うと無性に笑えてきた。




「おかえり、凛」
「…名前」
「二人っきりの時は呼んであげるって言ったでしょ?」
「…ただいま」

小さな体を抱きしめると、抱きしめ返してくれた。
俺には、この温もりが必要だ。

『大丈夫、じゃなさそうだ。よし、俺が絶対に助けるからね、もう安心して』

天使が現れたと思った。
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