第19章 休息【第三部】
「…っ!」
「あ、おい千冬!」
俺は反射的に、逃げるように林の中へ走り出していた。
なんで来てるんだろ、まあどうせ俺じゃないだろうな。
三ツ谷君?マイキー君?それともドラケン君?
わかんないけど、どうせまた気まぐれに人に近づいて、優しく触れて、離れて。そんなことばっかり繰り返してるんだろう。
大嫌いだ。
「待って、千冬!」
「!?」
腕を掴まれ、走っていた足が止まる。
振り返ると、さんがそこにいた。
「…なんスか」
「あ、あのね、千冬と仲直りしたくて」
「……」
眉を八の字に歪めて、オレの目をまっすぐみつめてくる。
やめてくれ、そんな目でオレを見るな。
「あー、仲直りっスか?いいですよ。
じゃあ、これまで通り。仲良くしましょう。はい、これでもういいでしょ?」
「千冬!」
両腕に縋るようにしがみついてくる。
「千冬、ごめん、俺、ほんと自分でもしょうもないって思う。
でも、千冬が好きって言ってくれて嬉しかった。
もっと千冬のこと知りたいって思った。」
「………へえ」
「…っ」
冷たく相槌をうつと、あの時と同じ泣きそうな目をした。
オレはその目にイラッとしてしまう。
「千冬…お願い、こんな俺を許して。何でもするから、だから離れていかないで…」
「…ふーん、何でもするんすか?」
「うんっ」
「じゃあ、今すぐここでフェラしてください」
「えっ…?」
自分で自分の発言に内心驚く。何言ってんだオレ。思春期爆発しすぎだろ。
「………いいよ、千冬なら」
「え、ちょっ」
そういってさんはその場にしゃがみこみ、特服のズボンと下着に手をかけてオレのを取り出した。
なんでもう完勃ちしてんだ、ダサすぎるだろ。
「千冬のにおい…」
「!」
オレを興奮させるには十分すぎる言葉を呟いて、
躊躇うことなくソレを咥える。
なんだこの光景。
エロすぎるだろ。
「っ………」
「んっ、千冬……」
舐めながら、時々目線を上げてくる顔がたまらない。
既にイけそうだが、まだイきたくないから、我慢する。
さんの舌が、先を刺激する度に腰が震える。