第19章 休息【第三部】
お互いのものを、無我夢中で貪り合う。
「ん、ふぅ、んんっ…」
「っ……」
凛の大きいソレを舐めるのも、舐められるのも、全部が気持ちいい。
体が火照り、汗が体にはりつく。
幸せすぎて、脳がとろけそうだ。
「あ、凛、俺もう、」
「かわいい、一緒にイこ、」
「ふ、ああぁっ!」
飲みきれなかった凛の精が口の端から溢れる。
「、おいしかった。もっと飲ませて」
「!?あっ!ばか、イったばっかなのにっ…!うぁっ!」
なあ、凛。
お前は俺の事、どう思ってる?
好きって、どの好きなの?
俺はお前に初めて会った時から、ずっと、お前の事が
ふいに千冬の事が頭に浮かんで、胸が苦しくなった。
「はぁ〜!クソっ…」
ベッドの上で頭を抱えこむ。
結局、今日は悲しむさんをその場に置いて帰ってきてしまった。
「何してんだろ、オレ」
さんの考えてることが何も分からない。
九条さんが好きなら、なんでオレの心を惑わす事ばかり言ったりするんだろう。
「……今頃、シてんのかな」
今日の夜、九条さんを自分の部屋に招くと言っていた。
キスは、してるだろうな。
そしたら、次は?
「あーー!!!!」
考えていると、頭がおかしくなりそうだ。
やっぱり、もうさんのことを好きになるのはやめよう。
確かにいい人だけど、恋愛においてはあまりにちゃらんぽらんだ。
どうせ、三ツ谷君にだって同じような事をしてる。
そんな不義理な人、どこがいいって言うんだ?
ただ顔が良くて、ただ喧嘩が強いだけ。
ただ笑った顔がかわいくて、無邪気な姿に心を打たれて。
メンタル弱いくせに、みんなの前では強がって。
「…………なんでこんな、好きなんだよっ…!」
目の端から溢れる涙すら、拭う気になれなかった。
結局さんの事が頭から離れなくて
集会の内容も右耳から入っては左耳へ抜けていった。
「おい!千冬ってば!」
「うわっ!タケミっちか!びっくりした!」
「何びっくりしてんだよ、集会終わったぞ」
「あ、ああ…」
「お前、なんかあっただろ」
「…なんもない」
「嘘つくな!オレたち相棒だろ!」
「タケミっち…」
実は、と口を開こうとした時。
「あれ!?あそこにいるのデス・ロウの総長じゃね?!」