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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第2章 運命



「ねえ、今日三ツ谷くんは連れてきてないの?」
「は?」

さんの言葉に、キレながら返答するマイキー君。

「は?って!そんな怒ることないでしょ。こわいよ万次郎」
「お前、俺がお前のこと好きなの知ってて言ってるだろ」
「うーん、うん?ああ、ごめん?」

どうやらマイキー君はいたく彼を気に入っているらしい。
それにしては怒りすぎな気もするが。
とりあえず、場を和ませたい一心で言葉を探す。

「ま、マイキー君はさんと仲良いんスね!」
「あ?俺はこいつのこと友達だと思ってねーよ」
「ひ、酷い…」
「ほんとだよね…」


「俺はこいつの事、本気で愛してるから。友達としての好きじゃない。」


「へ?」
「…はぁ」
「ま、万次郎!」

呆気に取られる俺、
手に額を当てため息をつくドラケン君、
顔を真っ赤にしてマイキー君を窘めるさん。

「そういうことだから、お前ら先に帰ってろ」
「え?え?俺何のために来たンすか本当に」
「はぁ…ったく、帰るぞタケミっち」
「ええ!!ホントにちょっと会っただけじゃないスか!」

そういってドラケン君に首根っこをつかまれ、引っ張られるように俺は退場させられた。

「ドラケン君、俺何しに来たんすか…」
「見せびらかしたかっただけだろ」

はぁ、と思わずデカいため息が出た。




ドサッ

「いたいって、万次郎!なにするんだよ!」

自分より2cm身長の低い万次郎に無理やり押し倒されて、男としてのプライドが傷つけられる。

「お前が悪い」
「わ、悪かったよ、ごめんなさい。ちょっと気になっただけだから…」
「俺以外の男気にしてんじゃねーよ」
「んっ」

そういって噛み付くようなキスをされる。
抵抗しようにも力が強くてびくともしない。
万次郎は身長こそ低いけど、鍛え抜かれた体は逞しい。

「ははっ!顔真っ赤。いい顔してるじゃん、"皇帝"」
「っ…!ひっぱたくぞ!」
「できんの?」

そういってニヤリと口の端を上げる。
俺が親しい人に対して絶対に手を上げられないのを、こいつは知っている。

「…もう、やめてよ。好きとかも、言わないで」
「はぁ。ほんと可愛いよな、お前」
「だから!」
「無理。止めらんねーよ」

そういってまたキスをされる。

「っ…」
「いい加減俺のモノになれば」
「断る!」


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