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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第7章 新時代



「………おかしいと思ってた。ゴリは借金するようなやつじゃない。

真面目に勉強して、バイトして、ボランティアも頑張って。
皆にゴリって呼ばれて、頼られて…………
ただ普通の、普通の………優しい中学生だった!!!」

こんなことが有り得るのか。
ヤクザは、ここまで非情になれるのか。

人の皮を被ったバケモノだ。

「それもこれも全部お前を手に入れるためさ、」
「そんなことのために…そんなことのために、ゴリと九条は……」
「それだけお前には価値があるんだよ、」

「ふふ、そうか、そうか。なるほど、わかった。全部、そういうことだったんだ……」

下を向いていたくんが、ゆっくりと顔を上げた。


「殺してやる」






何が起きた?
わからない。これは現実なのか。
さっきまで拳銃を持ってたやつらが、全員ボコボコにされて地面に転がっている。

システマ。
あらゆる武器へ徹底された攻防、見えないパンチ。
超能力でも疑いたくなるような、他を圧倒する強さ。

相手が拳銃を持っていようが、には関係なかった。

"皇帝"は、全てをねじ伏せる。


静寂を破るように、救急車のサイレンが聞こえた。







外に出ると、すでに辺りは暗くなっていた。
さんの様子が心配だったが、東卍の方も心配だったため三ツ谷君に任せてオレたちは戻ることになった。

「千冬、さん、大丈夫かな」
「……さあな。でも三ツ谷君がいるから、きっと何とかしてくれる」
「そうだな…」





「、家ついたぞ」
「……」

が一人暮らししてるボロいアパートについた。
このまま一人にはさせれないため、一緒に中にはいる。

「………どうしよう、おれ、逆らっちゃった、みんなが心配だ、おれ」
「心配すんな。オレらがなんとかする」
「…なんとかって、どうするんだよ…」
「ずっとボイスレコーダー回してた。部屋に入る前に写真も撮った。帰る時にタケミっち達が警察に渡してたから安心しろ。絶対大丈夫だ」
「うん………」

小さな体を抱きしめる。震えてる。
目の前で側近を殺され、部下の死も自分を手に入れるために仕組まれたものだと知ったこいつは、もう生きる事を諦めているような顔をしている。

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