• テキストサイズ

【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第36章 目覚め




夢を見た。



『、先にいくから』
『いくって、どこに。一緒にいるって言っただろ。俺たち』
『うん。約束守れなくてごめん。
俺はしばらく一緒にいれないから、好きな人と出会ってさ、幸せになりなよ。
それで、こっちにはなるべくゆっくり来て』
『は?まてよ凛!どこ行くんだよ!』



目が覚めた。
体が、動かない。
天井が見える。白い。


「!目がさめたのか!」


声が聞こえる。
ああ、雪村か。


なあ、雪村。さっき夢を見たんだ。変な夢を。

「今先生呼ぶからな」

そういって頭を撫でられる。
お前って、そんなに優しく頭撫でるようなやつだったっけか?そういう時もあるのか、まあいいや。






少し経つと、次第に意識がハッキリとしてきた。

扉が開く音がした。体が動かないので、視線だけを向けるとあの医師が入ってきたのが見える。

「よお、クソガキ。気分はどうだ」
「……」
「自分の名前わかるか?言ってみろ」

応えようと声を出そうとすると、喉に痛みが走る。

「まだ辛いか。もう少し様子見だな。意識はハッキリしてるみてぇだから大丈夫だろう。」

そうか。大丈夫なのか俺は。
それは、よかった。

それでなんで俺生きてるの?
凛は?

凛は、どこ?


*******

さんの意識が戻ってから3日経ち、ようやく喋れるようになったらしい。

「のど、いたい」
「おう、あんま無理すんなよ」
「さん、ペンと紙置いときます。喉辛かったら無理しないでコレ使ってください」
「あり、がと……」

オレと三ツ谷くんと雪村さんで、の身の回りの世話を手伝う。

基本的には雪村さんがさんにつきっきりだが、
今DES・Rowは総長不在、副総長は…。
…兎に角、不安定なDES・Rowの総長の代理もしている雪村さんはやつれきっている。
今のDES・Rowは狙い目だ。雪村さん以外のメンバーには組織を守ることに尽力させているとの事。
少しでも雪村さんの負担を減らしたい、そして何より、さんに寄り添っていたい。
そういった訳で、オレと三ツ谷くんでさんの面倒を見ることにした。

そんな中でも着丈に振る舞う姿は、流石DES・Rowの幹部だと思った。


/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp