第15章 ビビとの別れ
ユラ side
おかあさん、どこに行っちゃったのかな?ルフィが起きたから教えてあげないと!
「おかあさん、どこ?」
大きなおしろはぜんぶ同じで、おかあさんがどこにいるかわかんない…。ルフィもおかあさんに会いたがってたからはやく見つけないと!
「〜せんっ!」
「おかあさん…?」
お部屋の前を通ったら中からおかあさんの声が聞こえた。おかあさん、ここにいるのかな?開けようとしたけど扉が大きくて全然開けれない…。
「お願い致しますっ信じてくださいっ!あの子はっ…ユラは貴方方に害を及ぼしたりしません!私のこの命に誓って!だからっ…!」
すごく苦しそうなおかあさんの声に不安になる。少しだけ扉が開いて中をのぞいてみたら、キンジがおかあさんにごめんなさいする時にするドケザ?みたいなカッコウでビビのおとうさんにお願いしているおかあさんがいた。
「お願いしますっ…!」
ねぇ…おかあさん…どうしてそんなに悲しそうなの?ユラがなにかしたの?声をかけれなくておかあさんを見つめていたらビビのおとうさんがおかあさんに近づいていった。
「珀鉛病が伝染病で無い事は知っている。もし、そなたが知らなかったら辛い思いをさせると思ってな。」
(はくえんはびょう?)
「だが、珀鉛病を発症した者は短命だ。そなたの子は…そう長くはないかもしれん…。」
長くないって意味は分からないけど、ビビのおとうさんの悲しそうな顔できっとよくない事なんだと思う…。
(ユラ…病気なの…?)
ユラのからだにある白いアザを見てるおかあさんはいつも悲しそうだった。
「お嬢ちゃん、そこは勝手に入っちゃ駄目だよ?」
「っ?!」
声をかけられてビックリしちゃって逃げてきちゃった…。ヘイタイさんが追いかけて来ないのを見てその場にしゃがみ込む。
ーお願いしますっ…!ー
おかあさん…泣いてた…。ユラが病気だから…悪い子だから…だから、ビビのおとうさんにごめんなさいしてた…。
「ふっ…ふぇ〜っ…!」
ーそなたの子は…そう長くはないかもしれん…。ー
ねぇ…おかあさん…ユラは…もう…おかあさんといっしょにいられないの…?
(あら、ユラお帰り…どうしたのっ?!)泣いてるじゃないっ?!
(っ〜!る〜ふぃ〜っ!)
(どうした、ユラ〜?腹減ったのか?)
(わぁ〜んっ…!)