第2章 *2*
互いに固く抱きしめ合って、息を整える。
「はぁ…ごめんな、背中痛かったでしょ」
『はぁ、はぁ…大丈夫だよ…あんなに意地悪だったのに、終わった途端に優しいんだね…ふふ』
「あんなにって、どんな風に?…オレに何て言われたの?」
『え!それは…えーと… か、カカシこそ、ここでやる気満々だったんでしょ?ご丁寧に書類も避けちゃって』
「へえ…あんなにやらしい声で善がってたのに、急に元気になったね? …ああ、二回戦やりたいってことか?」
『ちがうよっ!違わないけどっ… あ、ちがっ!』
「フフ…違わないんだ。じゃあ次はどこでしたい?書庫?シャワー室?それとも家に帰ってからにする?」
優しいけれど、やっぱり意地悪で、の何枚も上を行くのは、やはりカカシの方だった。