第3章 2日目
『はぁ・・・死ぬかと思った・・・』
もう無理・・・走れない・・・
グリム「こ、ここまでくれば
大丈夫なんだゾ」
私達は死にものぐるいで
ボロボロ小屋まで走った
『グリム君、大丈夫・・?』
グリム「なんとか、大丈夫なんだゾ・・・」
どうやら洞窟外までは
追い掛けてこないのかもしれない・・・
エース「マジでビビったわ・・・
あんなの居るなんて、聞いてねぇよ」
デュース「ただのゴーストでは、
なさそうだったな・・・」
『化け物だよね、完全に・・・』
まるで、怨霊みたいだ
エース「・・・もう、諦めて帰ろーぜ。
あんなんと戦うくらいなら、
退学でいいじゃん。」
グリム「い、いきなりどうしたんだゾ!?」
デュース「なっ?!ざっけんな!!
何甘えた事言ってんだよ!!」
『…エース、もう少し頑張ってみようよ』
そんな、悲しい事言わないでよ
退学なんて絶対に嫌だ
エース「本気で、
皆死ぬかもしんねぇんだぞ?!」
デュース「そうだとしても、
魔法石が目の前に
あるかもしんねぇのに
諦めて帰れるかよ!!!」
どちらの言い分も分かる・・・
グリム「な、なぁ・・・、
喧嘩始まったんだゾ・・・。」
『どっちの気持ちも分かるんだけどね・・・』
2人の言い合いが続く
皆色んな事が起こりすぎて
頭がパニックになってるんだ
それにいっぱい走って疲れてるだろうし・・・
『・・・よし、奥の手だ』
本当は、親子丼作ろうと思ってたけど
『グリム君、そこら辺の木集めよう』
グリム「・・・木?なんで集めるんだゾ?」
『グリム君、キャンプした事ないでしょ』
グリム「きゃ、きゃんぷ?」
『えっとね、外で皆でご飯食べたりするの』
念のために食材持ってきて良かった
グリム「ご飯!!ご飯食べれるのか!?」
グリム君の顔がぱぁっと明るくなる
『そうだよ~、今日はカレーにします!!』
グリム「か、かれー?
楽しみなんだゾ!」
一旦休憩すれば、何か良い案がでてくるかも
『エース!デュース君!
ご飯にするよー!!』
エース「ご、ご飯?!」
デュース「こんな所で?!」
グリム「皆で、かれー食べるんだゾ!!」
腹が減ってはなんとやらだ!!