第2章 1.5日目
リリア「・・・だからのう、マレウスよ
式典に出られなかった事は
あまり気にするな。」
マレウス「・・・僕は気にしてなどいない」
ワシが何年
お前を見てきたと思っておる
その表情は
明らかに気にしておるではないか
リリア「学園の者らはお主を恐れて
態と入学式に呼ばなかった訳ではない
今回の事も不幸な事故じゃ
そう落ち込むな・・・」
マレウス「・・・人間に避けられるのは
いつもの事だろう」
もの凄く気にしておるな・・・
リリア「いいや、マレウス
ワシには隠しても無駄じゃ
お主は茨の谷を統べる者として
立派に成長した。
じゃがまだまだ若い分
知らぬこともある」
マレウス「勿論、分かっている
だから見識を広める為に
この学園に入ったんだ」
理解はしているつもりかもしれんが
マレウスもまだまだ
青いのう・・・
リリア「学ぶべきは、
知識だけではないぞ
そうじゃ、面白い事を
教えてやろう」
マレウス「・・・どうした、リリア」
そうじゃそうじゃ、これを伝える為に
マレウスを探しておったのじゃ
リリア「時間が空いている時に
食堂やおんぼろ寮に行ってみると
良い事があるかもしれんぞ」
彼女の存在は
マレウスにとって
良い経験になるやもしれん
マレウス「・・・良い事とはなんだ?」
リリア「トイレの花子を訪ねてみよ」
マレウス「・・・?」
リリア「自分の目で見てからのお楽しみじゃ」
彼女はマレウスの存在を知らぬ
二人がどのような反応をするのか
ワシも楽しみなのじゃ
マレウス「・・・気が向いたら
行ってみる事にしよう」
リリア「そうして見るが良い」
マレウス「・・・(新たなガーゴイルでも
発見されたのか?)」
あの彼女の純粋さと優しさ
もしかしたら
マレウスだけでなく
学園全体にとって
何か意味のある役割に
なるやもしれんからの
リリア「さて、ワシは
ネトゲでもしに行くかの
ネクラ侍と約束があるのでな」
明日からの学園生活
どんな事が起こるのか
楽しみじゃのう