【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第12章 クリスマスイブ(前編)
「え?!」
「なに?!」
すごい形相で見られて、思わずビクッと肩を震わせる。
「あ、いや、えっと。
ちゃんから腕組まれたから」
「いや?」
ちょっとあざとさを入れつつ。
ちなみに私がわがまま放題の倫太郎の前では
こんなことはしない。というか、必要ない。
「嫌なわけないやん!嬉しすぎて驚いただけやし」
「そんな怒って言わなくても(笑)」
「や、怒ってないし!
………あーっ!もうっ!」
いつもより感情豊かな治くんはかわいい。
「行きましょうか?って今日はどこに連れてってくれるの?」
「ホテルのレストランやで!」
「えーーーー!すごーい!よく取れたね?!」
「ツムの知り合いがおって、お願いした!」
「そっか!さすが侑くん。顔広いな~!」
「ほんまにあいつ調子もいいからな。
ま、今回は感謝してるけど」
「治くん、行ったことあるの?」
「おん。一回だけやけどな。めっちゃ美味かったで!」
「へぇ!楽しみ!」
通りのイルミネーションを見ながら二人並んで歩く。
な?って笑いながら私に首を傾げる治くんを見上げる。
見上げる首の角度はいつもと変わらないんだけど、
顔を隠さずまわりを気にせず
手を繋いで歩けるのはやっぱりいいなって再確認。